モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

【書評】武器になる哲学 山口周

書籍「武器になる哲学」は、山口周氏によってビジネスパーソンのために書かれた一冊の本です。

山口氏はボストンコンサルティンググループ出身であり、彼の思考の源流となっているのが、この「哲学・思想」です。

本書は、「人」「組織」「社会」「思考」の4つのテーマに基づいて、哲学・思想の50のコンセプトを鮮やかに分析し、再構築します。

それぞれのコンセプトが、私たちのビジネスや日常生活の課題にどのように結びつくのか?

そしてそれらがどのように私たちの仕事や生活に適用可能であるのかを示しています。

事例「アリストテレスの弁論術」

例えば、アリストテレスの「弁論術」における「ロゴス」「エトス」「パトス」の三原則を考えてみましょう。

彼は、真の意味で人を説得し、行動を変えるためには、これら三つの要素が不可欠だと主張しました。

つまり、ロジックだけでなく、道徳的正当性や情熱も等しく重要であるということです。

これは、ビジネスにおけるパーソナルな交渉や組織全体のマネジメントに直接関係します。

このように、「武器になる哲学」は、哲学や思想を単なる抽象的な概念から解放し、具体的で現実的な問題解決の道具として利用するためのガイドブックと言えます。

巻末の哲学ブックガイドも必見

さらに、巻末の「ビジネスパーソンのための哲学ブックガイド」は、各トピックをさらに深掘りするための追加読書リストを提供しています。

本書は、ビジネスの現場での即時的な問題解決の手段を提供するだけでなく、広範で深淵な哲学・思想の世界に触れる入口となることでしょう。

その奥深さを体験した後は、より深い洞察や理解を求めて関連書籍を読み進めることができます。

「武器になる哲学」は、ビジネスパーソンにとっての秘密の武器となる一冊です。

哲学や思想の考え方をビジネスに応用することで、私たちは新たな視点を得ることができます。

ビジネスの現場での課題を解決し、行動を変えるために、本書のキーコンセプトを活用しましょう。

本書のように、「哲学・思想」の知識をビジネスの現場で活用していくことを学びたいなら、下記のサイトも必見です。

哲学と思想の力ービジネスに活かす思考法ー

まだ、立ち上がって日の浅いサイトですが、哲学・思想の考え方をどのようにビジネスに応用していくか?

その考え方がわかりやすくまとめられていて、非常に勉強になります。

合わせて、チェックしてみると、「哲学・思想」の理解を深め、応用していくサポートになることでしょう。

【書評】「SIMPLE RULES」:「仕事が速い人」のシンプル思考法

『SIMPLE RULES: 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える』は、ビジネス界で頂点を極めたエリートたちがどのように物事を単純化し、スピードと実行力を最大化しているかを教えてくれる本です。

全米屈指のビジネススクールであるマサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校上級講師であるドナルド・サルと、スタンフォード大学工学部教授のキャスリーン・アイゼンハートによって提唱される戦略は、ビジネスのみならず、人生設計においても参考にする価値があると思います。

シンプル思考の必要性

物事が放置されると複雑化していきます。それは人間の脳が自然に情報を蓄積し、それに基づいて行動するためです。

しかし、その複雑さが思考を遅くし、行動を停滞させる可能性があります。

本書は、このような状況を打破するために、どのように物事をシンプルに考え、行動に移すべきかについて具体的なアドバイスを提供します。

シンプル思考の具体的な方法

本書では、シンプル思考を助けるさまざまな戦略が提示されています。

たとえば、「いちばん大切なことを見わける」、「ルールを最少まで絞りこむ」、「最良の選択を可能にする」、「弱点の強み化」などが挙げられます。

「ルンバ」や「トイ・ストーリー」のような大ヒット商品を生み出すためには、これらの戦略を活用して、物事をシンプルに捉える視点が必要であると指摘しています。

また、成功者が「ゼロベース」に立ち返る理由や、Airbnbの成長の3つのルールなども紹介されています。

まとめ

物事を単純化し、シンプルなルールに従うことで、思考がクリアになり、行動がスムーズになる。これが本書『SIMPLE RULES: 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える』の主旨です。

シンプルに考え、行動することで、私たちはさまざまな課題を効率的に解決し、成果を最大化することができると、著者たちは確信しています。

本書は、ビジネスを始めとするさまざまな分野で応用可能な普遍的な原則を提供しており、日々の業務遂行だけでなく、人生全体をより良く、より効率的に進めるための道筋を示してくれます。

物事を単純化し、迅速に行動するための戦略を学びたい人にとっては、必読の一冊と言えるでしょう。

【書評】日本一わかりやすい!個人事業主・中小企業のための補助金獲得の教科書

今日は中小企業や個人事業主の皆さんにとって、まさに「未来を変える」可能性を秘めた一冊、『日本一わかりやすい!個人事業主・中小企業のための補助金獲得の教科書』についてお話したいと思います。

 

4兆円もの補助金が存在しながら、その利用者はわずか1%。私たちが無視できない、未活用の巨大な資源がそこには存在します。その「補助金」をどう活用すればよいのか、この本はその全てを解説してくれます。

 

本書の内容と特徴

第1章から始まり、補助金の本質についてわかりやすく解説。なぜこれが個人事業主や中小企業にとって重要なのか、その背景についても詳しく説明されています。

 

さらに進むと、補助金の中でも特に有効な「持続化補助金」についての説明や、成功事例が掲載されています。

 

補助金に関係するクラウドサービスや認定制度についても詳しく解説されており、どんな小さな事業でも可能性を広げるヒントが満載です。

 

特に素晴らしいのが、第4章の「補助金申請のための事業計画書づくり 3段階18のステップ」。

 

補助金申請が難しく感じる方も、このステップに沿って進めれば、誰でも事業計画書を作成することが可能になります。

 

そして、補助金の採択率を上げるテクニックや、補助金申請の具体的な流れ、採択後の手続きまで、実際に補助金を活用するための具体的なノウハウが満載されています。

 

総評

この本を読めば、補助金の全体像が把握でき、自社のビジネスにどのように応用すればよいかが見えてきます。特に補助金の存在を知りながらも、どう活用すればよいのか分からずにいた方、これから事業を始める方にとって、本書はまさに「教科書」と言えるでしょう。

 

経営者として、4兆円の予算を有効活用しない手はないですよね? 未来を切り開きたい皆さん、本書を手に取って補助金の可能性を探ってみませんか。