自分に暗示をかけると、いいことが起きる
サンマーク出版から発売されている、「自分に暗示をかけると、いいことが起きる」を読んだ。
内容は自己催眠をテーマにしたものだった。
催眠かぁ・・・と思ったけど、たまにはこういうのもいいかなと思って読んでみることにした。
サンマーク出版の本は結構好きだし。
結論としては、凄く面白く読めた。
催眠術って怪しいと思ってましたが、この本の中での催眠というのは別に怪しいものではなかったです。
むしろ、「えっ、それも催眠なの!?」と言えるようなことが多々ありました。
いわゆる自己啓発の本で良く言われていることが、この本では催眠術という角度から解説されていました。
例えば、目標を紙に書くと実現するということ。
これも暗示による催眠の一種であり、効果が期待できることなんだそうです。
そんな「自分に暗示をかけると、いいことが起きる」を読んで印象に残った3つのことをまとめてみました。
1、オリジナルの催眠音声を作成して自分に聴かせる
「201冊目で私が一番伝えたかったこと」の記事でアファメーションの話を書きましたが、本書の中にもアファメーションのような手法が紹介されていました。
それがオリジナルの催眠音声の作り方です。自分自身を催眠にかける音声を作って、それを聞いて目標に近づいてしまおうという斬新な手法でした。
アファメーションで毎日肯定的な言葉を自分に投げかけても似たような効果が得られるものなんだと思いますが、こうして自己催眠用の音声を作ると、より効きそうな気がしました。
また、音声を作成するという行動をすることが、そもそも目標達成のための最初の一歩になるので、それが大きいとのこと。
とにかく小さなことでも良いから、まずは目標達成のための行動をスタートするというのが、やはり大切なのですね。当たり前のことですが、行動力が弱い私にとっては常に心に止めておきたいことです。
2、自分の枠を広げる「魔のトレーニング」
「魔のトレーニング」を呼ばれる、自分の枠を広げる重いトレーニングも紹介されていました。
それは実にシンプル。「他人からの依頼を断らない」というものでした。
これは聞いたことがある手法ではあったのですが、そんなにつらいもので、自分の枠を広げることができるものなのかというのは驚きです。
相当つらそうなので、やるなら覚悟を決めてやりたいものですね。
これをやることで、普段の自分ではやらないことをやって、今までの流れを変えることがたしかにできそうです。
苫米地さん的に言えば「スコトーマ」に気がつきやすくなるような気がします。
3、悪い習慣を断ち切る方法(悪い自己催眠から解放される。)
さらには習慣化の逆バージョンである、悪い習慣を断ち切る方法。(悪い自己催眠を解く方法)もありました。
いつも同じパターンで恋人と別れてしまう人は、どのようにそのパターンを断ち切ればいいか?
また、いつも人前で緊張してしまい良いプレゼンができない人は、どの行動を改善することでプレゼンを成功させることができるのか?
そんな具体例とともに、悪い自己催眠を解く方法が書かれていたのも興味深いです。
ポイントは感情を変えるのではなくて、行動を変えること。
自分の感情によって起きてくる行動を変えるのは簡単ではありません。
ですが、感情に影響を受けにくい、やるかやらないかだけの行動はたしかにあります。
ある行動をしたことによって、その行動が失敗を引き起こす引き金になっている可能性もあります。
行動を変えることが悪い自己催眠をとく一歩になるのです。
潜在意識の使い方に存分に触れた1冊で、テーマとしては自己啓発の本の中ではありがちなことではあるのですが、催眠という視点から分かりやすく学ぶことができるように体系化したのは面白いですね。自己催眠の音声はぜひ作ってみたいと思います。
魔のトレーニングも覚悟が決まったら実践したいなと。