頑張らずにスッパリやめられる禁煙
川井治之さんの著書「頑張らずにスッパリやめられる禁煙(サンマーク出版)」を読み終えました。
私は1度もタバコは吸ったことないのですが、川井さんとは8年前にとあるセミナーでお会いして、お互い出版を目指しているという状況でした。
幸運にも私はその翌年に出版することができたのですが、川井さんはなかなかご縁がなかったようで、8年越しでようやく今月、出版をすることができました!
諦めずに8年間、行動し続けたことは素晴らしいですね。そんなわけで、タバコは吸っていなくても、これは読ませていただこうと思い読んでみました。
そしたら驚きました。
禁煙に限らずいろんなことに使えそうなことが、たくさん書かれている1冊になっていました。
参考文献に私がお気に入りの本がたくさんあったことも、凄い偶然だなと思います。
本書では「体の依存」「習慣依存」「心の依存」という3つのアプローチから禁煙することを推奨しています。
禁煙外来では主に薬を使って「体の依存」に対して働きかけ、「禁煙セラピー」などの有名な禁煙本は「心の依存」に対して働きかけるものだそうです。
ですが、3つのアプローチ全部を考えないと、結局禁煙に失敗してしまう人が多いのだそうです。
タバコを吸っていない私でも興味深いなど思った箇所もいくつかあります。
1、「禁煙は一回で成功するべきだ」という「べき思考」が失敗を招く
この「失敗してはいけない」というのは、多くの人にいろんな場面で湧き上がってくる感情ではないかと思いました。
きっと、子供の頃からの教育や環境などが、失敗は悪いことで失敗はしてはいけないと刷り込みを与えられている人が多いのかもしれません。
でも、実際は失敗することは悪いことでもなんでもないです。特に禁煙なんて、失敗したことによるリスクはほとんどありません。
でも、失敗することを過度に嫌がって、失敗したことで2度目以降の挑戦をしなくなってしまう人もいるようです。
そういった、思い込みの存在を指摘している箇所があるのは禁煙のみならず、いろんな場面でそういった刷り込みが行動を制限してしまうのではと思いました。
2、自己コントロール力は消耗する
自己コントロール力によって人は行動や判断をするそうなのですが、この自己コントロール力は行動するごとに消耗をしていくそうです。
習慣化をするときは習慣化する行動を1つに絞るべき。ということも古川さんの本には書いてありましたが、それもこの自己コントロール力の消耗が理由だったのですね。
仕事が忙しいときなどストレスがたまっていると自己コントロール力が低下して、新しい行動がしずらくなるそうです。
だからこそ、習慣化の際は自己コントロール力を温存することと、自己コントロール力そのものを強化することが大切なのです。
3、自己コントロール力の強化方法
自己コントロール力の強化方法として「運動」と「瞑想」が挙げられていました。
このメリットを考えると「運動」と「瞑想」に関しては優先して習慣化していきたいですね。
また、自己コントロール力を弱めない工夫としては「食事」「睡眠」「呼吸」などに気を配ることが推奨されています。
たしかに、お腹が減っていたり眠いと、行動するどころではなくなってしまいますよね。私も睡眠時間が少ないと、行動の効率が激減してしまう気がします。
自己コントロール力の消耗を少なくした上で、さらに強化していくということを目指していくことで、より充実した人生になりそうだなと感じます。
タバコを辞めたい方にとって、救世主となる1冊がこの「頑張らずにスッパリやめられる禁煙」になると思いますので、タバコを辞めたい方は、ぜひ手にとってみてください。