モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

君主論とは?君主論の5つの要点を22ページのマンガからまとめてみた

 

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まんがで読破シリーズを読むと、難解だったり、面白くなかったりして読み進めるのが難しい古典でもスンナリ理解できると聞いて、「まんがで読破君主論を読んでみました。

 

君主論はニコロ・マキアヴェッリ(イタリア)が書いた政治学の著作です。

ちょうど、電車に乗って広告を見ていたら、「君主論」がテーマになっていた特集があり、ビジネスマン向けに注目されている考え方なんだなと実感しました。

 

そもそも君主論とは何か?

 

『歴史上の様々な君主および君主国を分析し、君主とはどうあるものか、君主として権力を獲得し、また保持し続けるにはどのような力量(徳、ヴィルトゥ)が必要かなどを論じている。その政治思想から現実主義の古典として位置づけられる。』

Wikipediaより)

 

とのことで、そもそもリーダーとはどういうあり方をすれば良いかを現在にも伝えています。むしろ、今のビジネスの現場でこそ必要な考え方かもしれません。

 

「まんがで読破君主論」では、主に君主論ができるまでの著者マキアヴェッリの伝記的な部分がマンガのほとんどになっています。

 

16世紀のイタリアがどのような世界で、マキアヴェッリがどんな仕事をして、どのような人たちに会って、どんな経緯で君主論を書くに至るかが、ほとんどのページ数を使って書かれています。

 

実際に君主論の内容をまとめている箇所はわずか22ページ!(しかもマンガ)

なんと、シンプルにまとめられたものだろうか。

 

そんな君主論22ページでまとめたマンガの中から、特に重要と思われる要点を5つ抜き出して解説してみます。

 

1、リーダーの仕事とは何か?

リーダーの仕事とは自分の組織を守ることである。

そのためには、リーダー本人が人から恐れられる存在になりながらも、恨まれることはしないこと。組織内は引き締めつつも外に敵は作らない。

 

そんなことが可能なのか?

 

可能である。人の名誉や財産を奪うことや、異性関係のトラブルを起こしたり手柄を奪うことを避ければ、恨まれずにすむ。

 

人の道を大きく外れないことが大切。

 

2、リーダーは人からの軽蔑を避けるべし

要はなめられちゃいけないってこと。

そのためには、人に判断力の欠けるところを見せてはいけない。

どっちつかずにならず、選択肢があるときは必ずどれかを選択すること。

 

危機が起きたことにたいして「何もしない」という選択をするのはNG

なにか、行動するという選択をとる必要がある。

 

人の意見に翻弄されるのも軽蔑される理由。

ズバッと決断することが大切なのです。

 

3、優秀な部下を手に入れる

リーダーは三種類いる。

1、自分で考え決断することができる人

2、自分では考えることができないが、人の意見を採用して物事を決断できる人

3、自分で考えることも、人の意見も採用できない人

 

12のリーダーであれば、組織を維持していくことができる。

そのためにも、2のリーダーが組織を維持していくために優秀な人材が必要。

 

優秀な人にはボーナスを与えて、それほどではない人にもきちんと感謝の気持ちを伝えて、最低限の恩賞は与える必要がある。

 

そうして、適材適所に人材を配置していく必要がある。

 

4、リーダーは先々を見通せる必要がある

そのためには過去の歴史から学ぶと良い。

未来への対処法の多くは過去の歴史の中に眠っている。

 

そして、今の時流を見定めて時流を掴むことが大切である。

やっぱりサピエンス全史を読むことは大切なんだ。

サピエンス全史 単行本 (上)(下)セット

5、慎重であることより、計画を果敢に実行すべし

運命の女神は女性なので男らしい行動をとることが運命の女神からモテるコツなのだそうです。

私はストレングスファインダーで「慎重さ」の資質をかなり強く持っているので、なかなか5番目をやるのは意識しないと難しいんです。

 

だからこそ、今は意識して「慎重さ」をコントロールすることは目下の課題です。

 

以上の5つが22ページある君主論の概要解説パートのマンガ部分です。

 

Wikipediaと照合した感じでは、どうもこれだけでは君主論の全体像を理解できてはいないような気がする。

 

これがまんがで読破シリーズの限界か(笑)

 

組織の作り方という意味では、会社の経営者の人とか部下を持つサラリーマンの人とかの方が、すぐに活かしやすいかもしれませんね。

 

君主論の本編は26章からなるようです。

ちらっと見た感じでは「第8 - 極悪非道な手段によって君主となった場合について」(Wikipediaより)というのが、かなり気になります。

 

これで終わりにするのではなく、あと一歩踏み込むためには原著に当たってみたり、関連書籍を読んでみることも必要そうですね。

 

もっとも、個人事業主とかフリーランスとして、成果を出していきたい人は、もっと先に学ぶべきことはあるかと思います。

 

経営者や管理職としてある程度の規模の組織を動かしていきたいなら、「君主論」をぜひ読んで活用していきましょう。

 

マキャベリズムとか言われて、なかなか評価をされない時期が長かったようですが、いまとなってはビジネスマンの間でも評価が高いと思われる君主論

 

マンガで読破シリーズは決して内容は濃いとはいえないものの、君主論が生まれるまでのバックグラウンドを分かりやすく知ることができたのは収穫。

 

それこそ、歴史を学ぶことでどういうことが今後起こりうるのかも、ある程度予想していくことができます。

 

 

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