【書評】ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方〜人工知能は人間の文章の区別はつきますか?〜
今回は、その境界線を私達に突きつけてきた画期的な一冊「ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方」をレビューします。
これは、AIであるChatGPTと人間が二人三脚で書き上げた著書であり、その実力と活用法を余すことなく紹介しています。
どの箇所が人間で、どの箇所がAIが書いたのか、本書の中で明確に記載がありません。
著者について
異色のキャリアを持つ著者、矢内東紀さん(別名えらいてんちょう)の生み出したこの作品は、彼の多面性とAIへの深い洞察がにじみ出ています。矢内さんはビジネス、投資、AIなど多岐にわたる分野で活躍しています。彼が設立したブレインウェーブコンサルティング株式会社やプロンプトテックスターズ株式会社では、ChatGPTの可能性を最大限に活用していくことを目指しています。
さらに彼は、顧客が日々変わるがわる店長となる独特のイベントバー「エデン」の創設者であり、現在も会長としてその運営に携わっています。
本書「ChatGPTの衝撃」の特徴と内容
この本の特異な特徴は、その大部分がAIであるChatGPTによって書かれている点です。実際の使い方や活用例を紹介しながら、同時にChatGPTの能力を示す形となっています。本書は、ChatGPTをどのように活用すれば良いか具体的な手法を提供します。
ビジネスや日常生活、専門領域から遊びまで、その応用範囲は幅広く、初めてChatGPTを使う人でも、プロンプトの作り方や良い質問の例、使えるプラグインなど、すぐに活用できる情報が満載です。
また、ChatGPTの背景にある技術的な側面や未来についても解説があり、これからのAIの可能性について考えるための一助となるでしょう。
書籍「ChatGPTの衝撃」の感想
初級者向けの内容が多く、基本的なプロンプトの例が多数出てくるので、AIをこれから活用しようと考えている人にとっては非常に有益な一冊となるでしょう。退屈な用語解説的な記述もありましたが、これはChatGPTが作成した部分だと感じられます。
この本を通じて、ChatGPTの活用方法について具体的なイメージを持つことができるでしょう。
ただ情報を伝えるだけでなく、それをAIがどのように表現するかも示してくれる本書は、AIと共生する未来についての深い理解を促す良書だと言えます。
書籍「ChatGPTの衝撃」総評
「ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方」は、ChatGPTの初心者から中級者までを対象とした、実践的で実用的なガイドブックです。AIの活用をこれから考える方はもちろん、すでに使い始めている方も、本書を通じて新たな活用法を発見することができるでしょう。未来のAIとの関わり方を考えるための一助として、ぜひ手に取ってみてください。
【著者:矢内東紀、タイトル:ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方、出版社:実業之日本社出版、出版年:2023年】
【書評】マイケル・ボルダック『達成の科学』
本書「達成の科学」は、経験豊富なコーチであるマイケル・ボルダックの著書で、ゴール達成に必要なスキルと心構えを教えてくれます。これまでに1000人以上を指導し、成功へ導いた彼の経験と心理学的知識が盛り込まれた一冊です。
本書は、自己実現に向かって自分の可能性を最大限に引き出したい全ての人に向けて書かれています。それは健康、人間関係、キャリア、経済的自由、精神的余裕といった人生の様々な面での改善と成功を手に入れるためのガイドブックと言えます。
本書の特徴的な部分は、「リミティング・ビリーフ」、つまり自分を制限する信念についての向き合い方を示している点です。私たちが自己実現を阻む最大の障害は、自分自身に設定した制限や信じ込みであることを認識し、それらを克服することで自己変革を起こすための手順を示しています。
ボルダック自身が一時期路上生活者だったという困難な過去から立ち上がり、成功へと道を切り開いたパーソナルストーリーが綴られていることも興味深いポイントです。彼の経験は、「達成の科学」が誰でも再現可能で具体的な成功法則であるという確証となります。
7つの章からなる本書は、人間の行動とモチベーションの源泉である痛みと快楽の理解から始まり、モチベーション戦略の発見、無意識の障害の克服、具体的な行動の開始、効果的なプランニング、一貫した行動を生み出す規律、最後に障害を乗り越える術を紹介しています。
全体として、マイケル・ボルダックの「達成の科学」は具体的で再現可能な成功法則を探している人にとって、価値ある一冊と言えるでしょう。それはあなたの人生にとってのブレーキとなる「リミティング・ビリーフ」を外す手掛かりを提供してくれ、一生にわたって活用できるスキルを身につけるためのツールとなるでしょう。
ブライアン・トレーシーやジャック・キャンフィールドなどの世界的なビジネスコンサルタントや著者からの推薦もあり、その信頼性と価値を裏付けています。
自己改革と目標達成に向けての一歩を踏み出すためのガイドブックを探しているなら、「達成の科学」はその最良の選択肢となるでしょう。
個人的に参考になった点
・いくらお金をもらえたら虫を食べることができるか?
虫を食べるというのは苦痛だが、1億円もらえるなら食べられるかもしれない。
食べたら大切な人を亡くすことが確定しているのを防げるのだとしたら食べられるかもしれない。
もちろん虫は食べることができる安全なものとする。
虫を食べるのは嫌だけど、大きな理由があれば多くの人は食べる。
食べられないのは大きな理由がないから、自分が行動できないのも大きな理由がないから
・モチベーションとは習慣である
いくらモチベーションを奮い立たせて、やろうと思っても行動は続けることが難しい。
続けるためには、それを習慣化するところまで少しずつでも持っていく必要がある。
・毎日20分のインカンテーションをする
マイケル・ボルダック氏が重視している手法で、インカンテーションとは感情を伴ってアファメーションや自己暗示の言葉を口にすることです。
これを20分以上毎日すること。しない人はマイケル・ボルダック氏の教えを実践しているとは言えないと本書の中で断言されています。
【書評】リモート営業の極意〜こんな営業は受けたことない〜
財津優さんの「リモート営業の極意」を読んだ。
大手外資系企業で毎年トップセールスをして表彰され続けてきた財津さんの2冊目の著書です。
財津さんとは以前、何度かお会いしたこともありますが、そのときには具体的なお仕事の話などあまりした記憶がありませんでした。
今回、新刊が発売されて財津さんの凄さを痛感させられました。
こんなテレアポ受けたことない!
アポ取り→商談→クロージング
をリモート営業で行う際の流れとコツが一通り紹介されている本書。
まず、アポ取りのやり方としてテレアポのコツが紹介されているのですが・・・
「こんなテレアポ受けたことがない!」
というのが最初の感想です(笑)
私自身、自分でテレアポをすることはありませんが、他社から電話がかかってくることは時々あります。
正直、
「こんなテレアポで売れるのかな?」
と思えるような、魅力を感じない電話ばかりでした。
営業電話はうっとおしいとしか思えず、出るだけ時間な無駄な気がしてきます。
ですが、本書のテレアポのやり方ですと、
「これだったら、興味持っちゃうかもなー」
と感じられる内容でした。
実際、このやり方をとっている人はほとんどいないと思いますので、テレアポをされている方にはかなり有益な話かと思います。
週1ペースの商談で7〜10回目でクロージング
続いて、商談からクロージングについてのコツですが、週1ペースで商談を行って7〜10回目でクロージングをするのが効果的なんだそうです。
個人向けのビジネスをしていると、結構じっくり時間をかけるものなんだなという感想。
よく考えるとメルマガでの紹介などはたしかに登録してから1週間くらいは情報提供に徹して、7回目〜10回目くらいにかけてセールスをかけることは効果的ですね。
リアルでも、それは当てはまるのだなというのは新たな発見でした。
金額が大きめの案件などの場合、特にこのくらいじっくりと取り組んでも契約できたら大きいですからね。
商品のメリットは質問形式で伝える
これ、やりがちかなぁと感じたNG事例も紹介されていました。
それが、「一方的に商品の説明をしてしまう」ということ。
「この商品はこんないいところがあるんですよ!」
とメリットを連発して、
「いかがですか?」
とセールスをしても、なかなか反応がとれません。
そうではなくて、商品のメリットを伝える中で質問を織り交ぜていくこと。
例えば、
「私の取り扱う商品が御社のお役に立てると申し上げましたが覚えていらっしゃいますか?」
「そのお話をすこしさせていただいてもよろしいですか?」
「その商品を使うと、こんなことができるんですが、そうするとだいぶ楽になると思いませんか?」
「それができると、どのくらい楽になると思いますか?」
といった形で、メリットを質問形式でお客さんに答えてもらっていくんですね。
ちなみに、この質問をうまく使う営業の手法が学べる書籍として『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術」という本も紹介されていました。
この手法はかなり役立ちそうなので、興味を持ったら学んでみても良いかもしれません。
リモート営業の極意とは言うものの・・・
結局、書籍のタイトルは「リモート営業の極意」ではありましたが、個人的に興味を持てた箇所はリモート営業以外の営業メソッドの部分でした。
リモートのツールの使い方に関しては、比較的基本的なことが多かったように思います。
もちろん、抑えておくべきことばかりでしたので、これからリモート営業を始めていきたい方はそちらも必読です。
私が特に取り入れたいなぁと感じたのは、最後に紹介したクロージングのときにメリットを伝える方法のところでした。
特に、大きな金額が動く大型案件の場合は本書の内容を実践していくと非常に費用対効果は高そうです。