モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

【書評】マイケル・ボルダック『達成の科学』

本書「達成の科学」は、経験豊富なコーチであるマイケル・ボルダックの著書で、ゴール達成に必要なスキルと心構えを教えてくれます。これまでに1000人以上を指導し、成功へ導いた彼の経験と心理学的知識が盛り込まれた一冊です。

本書は、自己実現に向かって自分の可能性を最大限に引き出したい全ての人に向けて書かれています。それは健康、人間関係、キャリア、経済的自由、精神的余裕といった人生の様々な面での改善と成功を手に入れるためのガイドブックと言えます。

本書の特徴的な部分は、「リミティング・ビリーフ」、つまり自分を制限する信念についての向き合い方を示している点です。私たちが自己実現を阻む最大の障害は、自分自身に設定した制限や信じ込みであることを認識し、それらを克服することで自己変革を起こすための手順を示しています。

ボルダック自身が一時期路上生活者だったという困難な過去から立ち上がり、成功へと道を切り開いたパーソナルストーリーが綴られていることも興味深いポイントです。彼の経験は、「達成の科学」が誰でも再現可能で具体的な成功法則であるという確証となります。

7つの章からなる本書は、人間の行動とモチベーションの源泉である痛みと快楽の理解から始まり、モチベーション戦略の発見、無意識の障害の克服、具体的な行動の開始、効果的なプランニング、一貫した行動を生み出す規律、最後に障害を乗り越える術を紹介しています。

全体として、マイケル・ボルダックの「達成の科学」は具体的で再現可能な成功法則を探している人にとって、価値ある一冊と言えるでしょう。それはあなたの人生にとってのブレーキとなる「リミティング・ビリーフ」を外す手掛かりを提供してくれ、一生にわたって活用できるスキルを身につけるためのツールとなるでしょう。

ブライアン・トレーシーやジャック・キャンフィールドなどの世界的なビジネスコンサルタントや著者からの推薦もあり、その信頼性と価値を裏付けています。

自己改革と目標達成に向けての一歩を踏み出すためのガイドブックを探しているなら、「達成の科学」はその最良の選択肢となるでしょう。

個人的に参考になった点

・いくらお金をもらえたら虫を食べることができるか?

虫を食べるというのは苦痛だが、1億円もらえるなら食べられるかもしれない。
食べたら大切な人を亡くすことが確定しているのを防げるのだとしたら食べられるかもしれない。
もちろん虫は食べることができる安全なものとする。

虫を食べるのは嫌だけど、大きな理由があれば多くの人は食べる。
食べられないのは大きな理由がないから、自分が行動できないのも大きな理由がないから

・モチベーションとは習慣である

いくらモチベーションを奮い立たせて、やろうと思っても行動は続けることが難しい。

続けるためには、それを習慣化するところまで少しずつでも持っていく必要がある。

・毎日20分のインカンテーションをする

マイケル・ボルダック氏が重視している手法で、インカンテーションとは感情を伴ってアファメーションや自己暗示の言葉を口にすることです。
これを20分以上毎日すること。しない人はマイケル・ボルダック氏の教えを実践しているとは言えないと本書の中で断言されています。