【書評】「自分の時間を取り戻そう」を読んで生産性を考える
ちきりんさんの著書「自分の時間を取り戻そう」を久しぶりに読み返しました。
買ったのは多分、2017年だったと思います。
この頃って、生産性アップや時間管理系の本が流行ってた気がします。
そういえば買って読んだはいいけど、記事としてのアウトプットをしてなかったので簡単にまとめたいと思います。
著者のちきりんさんはどんな人?
ちきりんさんはブロガーとして有名です。
「Chikirinの日記」はタイトルこそ平凡ですが、独自性のある切り口でさまざまな社会問題に対して意見を書いていて興味深い記事がたくさんあります。
ここ3年くらいは、かなり更新頻度が減っていますが、2005年から2013年までは年間100〜200本の高クオリティの記事をかなりのペースでアップしていて凄い勢いでした。
最近ではTwitterでの発信をされることが多くなってきているのかなと思います。
Chikirinの日記
chikirin.hatenablog.com
ちきりんさんのTwitter
twitter.com
「自分の時間を取り戻そう」ってどんな本?
一言でいえば「生産性を上げる時間の使い方」について語られていました。
会社員、経営者、ワーキングマザー・・・
それぞれの事例を紹介しながら、生産性を上げていくための考え方が紹介されている1冊。
いろんな立場の人が、時間に追われている様子が冒頭で描かれます。
そして、ちきりんさんからの生産性アップの提言がされ、それらの手法を取り入れることで、冒頭で紹介された時間に追われていた人たちが「自分の時間を取り戻す」というストーリーでした。
「ゆとりも成功も手に入れる」というキャッチコピーが帯に書かれていますが、つまり生産性を高めることで少ない労力で大きな成果を手に入れることを目指す本ですね。
どちらかといえば、バリバリとハードワークをして大成功を目指すよりも仕事の時間を減らして、
「ゆとりある時間を持ちながらもそこそこの成功を目指したい人」
が想定された読者のような気がします。
ちきりんさん自身が、時間の自由を重んじる方のようですからね。
その中でも、個人的に実践したいと思った具体的な考え方を2つピックアップしたいと思います。
お金の上手な使い方
これは家計簿をつけることとセットで考えることになります。
家計簿はお金の節約を目的としてつける人が多いかもしれません。
ですが、本書で注目するのは節約する金額や貯金ではありません。
「一定期間に使ったお金の中で、有効に使えた支出はどれだったか?」
に注目する点が新しかったことだと感じました。
たしかに、支払ったお金が有効に使えているなら、それは生産性が高いといえます。
反対にお金は支払っているのに、支払った金額以上の価値を受け取っていなければお金の使い方の生産性が低いということに。
個人的な支出をざっと見直してみると、積読本の購入金額がずいぶん多いなということに気がつきました。
せっかくお金を払って自己投資だと思って購入した本も、読まずに放置されていたら単なる浪費と一緒です。
本を買うのを辞めるか、本を読む習慣をつけるか、どちらかにしないとなと改めて感じました。
今月から読書量を大幅に増やしているので、このペースでいけば積読本はかなり削減できそうです。
時間の家計簿をつける
お金以上に大切なのが時間です。
そんな時間をどのように使ったのかという時間の家計簿を1週間だけでもいいので、つけることが推奨されていました。
これ、前にやろうと思ったけど結局途中で挫折してしまったんですよね。
とはいえ、時間の家計簿をつけるというのは、やる価値のある行動のように感じます。
いきなり完璧な時間の家計簿をつけるのは諦めて、まずは特定の作業だけ時間を測定するなど工夫することで再チャレンジしてみます。
家計簿はお金の使い方を記録して、無駄に使っているお金がないかどうかを調べて、改善していきます。
同じように時間に関しても使いみちを点検することで、時間の生産性は上げていくことができるということです。
「お金の生産性」と「時間の生産性」
両方を測定することによって、自由に使えるお金も時間も増えていく未来を本書のメソッドを実行することで手に入れていきそうです。