モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

【書評】人生が変わるメンタルタフネス

昨年の夏に購入して以来、ずっと積読になっていた1冊「人生が変わるメンタルタフネス」をようやく読み始めて読了できました。

読んでしまえば、1日で読めてしまうくらい読みやすい本でしたが、なかなか手がつけられませんでした。

まず着手するという大切さが身にしみました。

著者のピョートル・フェリクス・グジバチ氏はポーランド生まれの方。

Googleを始めとした世界的な企業を渡り歩く、グローバルに活躍するビジネスマンでありながら日本在住17年。

世界最先端のメンタルに関する考え方を日本人向けにアレンジしてくれた1冊でした。

本書の主張していることは極めてシンプル。

「メンタルが大切なんだ!」

ってこと。

その中でも重要で実践してみたいなと感じたことを3つ紹介します。

「超集中」(フロー)を生み出すマインドフルネス

まず、Googleでも実践されている「マインドフルネス」について。

いわゆる瞑想のようなものですが、マインドフルネスは210の研究とのべ12000位上のデータの解析によって

1、集中力を高める
2、ストレスや不安を解消する
3、意思決定のスピードが速くなる
4、安定した高いパフォーマンスを発揮できる
5、アイデアやインスピレーションを生む

といった効果があり、エビデンスも示されているそうです。

「フロー」や「ゾーン」と呼ばれる「超集中」の状態を作り出すこともできるマインドフルネス。

本書ではマインドフルネスの4ステップが紹介されているので、これを習慣化するだけでも大きな効果が得られそうです。

自己開示は怖くても効果的だからやったほうがいい

2つ目の重要だなと思った箇所は「自己開示をすることの大切さ」が書かれていた点。

本書の冒頭では著者のピョートル氏による自己開示からスタートしています。

それだけ、自己開示をすることがプラスの効果をもたらすという著者の想いが本の構成にも反映されているように思いました。

チームで仕事をするときは、チームやメンバーのことをどれだけ知っているかが大切。

そのためには、相手を知る努力、自分自身を知ってもらう努力が大切で、自分自身のことを話していく自己開示をすることがパフォーマンスアップに大きく貢献するという話でした。

また、実際に著者ピョートル氏の著書「0秒リーダーシップ」の中で自己開示を冒頭にしたことで、本の中身の理解度が上がったという事例も紹介されていました。

対面ではなく、コンテンツ提供者という立場でも自己開示は有効であるということです。


私自身、自分のことを話すのがとても苦手で、自己開示をするのはかなり抵抗があります。

「本当にこんなこと言っていいのかな?」「嫌われないかな?」「変だと思われないかな?」

という怖い気持ちをどこかで感じているんでしょうね。

それでも、信頼関係を作るためには自己開示は効果的ということなので、意識してやっていったほうがいいなと思わされました。

パフォーマンスを上げる5つの質問

3つ目に重要だなと思ったのが『パフォーマンスを上げるための「5つの質問」』について。

パフォーマンスを上げるために自分自身に対して問いかけると効果的な質問です。

1.あなたは仕事を通じて何を得たいのか?

2.どうしてそれを得ることが大切なのか?(3回問い返す)

3.何をもって「いい仕事をした」と言えるのか?

4.どうして今の仕事を選んだ(選んでいる)のか?

5.去年の仕事は、今年の仕事にどうつながっているのだろうか?

これを、深く考えていくことで、自分自身の方向性を明確にしていくのだそうです。

自分自身の気持ちを整えてモチベーションを上げていく質問。

これもまた、Googleで採用されている質問のようなので、かなり効果があることが実証されているのでしょう。

普通の人でも採用することで、パフォーマンスが上がる質問になると思うので効果的に使っていきます。

細かいノウハウはいろいろありましたが、特に重要だと思えたのは今回紹介した「マインドフルネス」「自己開示」「パフォーマンスを上げる質問」の3つだと感じました。

私自身、いずれも取り入れてなかった習慣なので、自分の行動の中に取り入れていくことで、どうパフォーアンスが上がっていくかを検証していきたいところです。