モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

次世代のエンタメ論 箕輪厚介さん×ダイノジ大谷伸彦さんの化学反応がすごかった!

4月12日。渋谷で行われた「次世代のエンタメ論」のイベントに行ってきた。

編集者でオンラインサロン「箕輪編集室」も運営している箕輪厚介さんと、お笑い芸人でありながら、DJのイベントでも活躍しているダイノジ大谷伸彦さんの2人による対談トークライブです。

初めて箕輪さんご本人を見ましたが、想像していたよりもずっと親しみやすく面白い方で驚きました。
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↑ハイボールを飲みながら語る箕輪さん。ゆるい感じで、笑いにつつまれながらイベントが進められていきました。

VALUを通して知り合った、佐藤吉晟さんが主催。

同じくVALUを通して知り合い、その後将棋の指導対局もしてもらってお世話になった里見麗さんも運営チームに。

2人の縁のある大学生が運営を担当していたので、このイベントを知りました。

箕輪さんの編集した「多動力」や「お金2.0」を読んでいて箕輪さんに興味を持っていたのと、ダイノジの大谷さんもお笑い芸人としてNHKの爆笑オンエアバトルに出ていた頃からよく見ていました。

この2人の対談だったら面白いに違いない!と思い参加することにしました。

さらに、このイベントは企画者の佐藤さんが立ち上げたAnotherRailsという「自ら新しい道を切り開きたい若者」と「業界のトップランナー」をつなぐことを目的とした団体が主催する初のイベント。
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学生を応援するために、「社会人と学生がペアで参加したら、社会人一人で参加するよりも少し安くなるから、学生にチケットをおごってあげてね。」という趣旨でペアチケットが用意されていました。

そんな趣旨に賛同し、同じくVALUで出会った政治家を目指している大学生、タカジュンさんを誘って、イベントに参加したのです。タカジュンさんも私の出身大学である青山学院大学に通う学生さん。

そんなイベント「次世代のエンタメ論」で印象に残った5つのことをブログにまとめてみます。



目次

1、出版でヒットを出すにはニッチな市場を切り取る


箕輪さんは、自分が読みたい本しか編集を手がけないそうです。
そして、マスに届けようとしない。本当に喜んでくれる層の人だけに届けばOKと考える。大衆向けではない、ニッチなテーマを扱うことが多い。

それでも数万〜数十万部はニッチな市場を切り取ることで達成できるとのこと。

売ることはもちろん考えるけど、それ以上に自分が本当に興味を持てるテーマを手がける方が大切だそうです。

自分自身でビジネスを創り上げていく場合は、扱う商品や分野は自由に選ぶことができます。マスに向かうよりも、本当に自分自身が情熱を持てる分野を扱うことは出版以外のビジネスでも重要なポイントですね。

2、リミックス、アップデート、キュレーションがヒットの法則

箕輪さんがコルクの佐渡島さんから聞いたヒットの法則がこの3つ。

リミックス・・・既存のものを編集する
アップデート・・・既存のものをより良く改善する
キュレーション・・・既存のものの中から良いものを選別する

3つに言えることは、自分でゼロから1を生み出しているわけではない。
すべてベースとなる既存の商品やアイデアが必要。

それでも、今の時代はコンテンツがあふれていて、すでにあるものをベースに展開するだけで、十分にコンテンツを生み出していくことができる仕組みが整っているのでOKなのです。

3、自分なりの物差しを持ち、自分なりのストーリーを絡めてキュレーションを行う

情報が溢れている今の時代に、無理してオリジナルコンテンツを打ち出す必要はない。
既存の情報をベースに良い情報を選別するキュレーションができると強い。

そのときに軸となる自分のモノサシがあると良い。

グルメ情報を発信するなら、紹介する店を「まずい」と評価されても構わない。でも、「落ち着ける店」であったり、なんらかの自分なりのモノサシをもって選別することが、ついてくるファンを生み出すことになる。

さらには自分だけのストーリーも織り交ぜて発信ができるとさらに良い。

例えばこの記事だったら、

「箕輪さんの編集した本を何冊か読んで面白いと思った。」
「ダイノジの漫才を15年くらい前から見ていて面白いと思っていた。」
「飲み会で知り合った大学の後輩である佐藤さんが企画してるイベント。」
「さらに将棋の指導対局をしてくれた里見さんも運営メンバーに入ってる。」
「学生と一緒に参加すると割引になるから、せっかくだからVALUで知り合った政治家を目指してる大学生のタカジュンさんを誘っていこう。」

こういったエピソードは、このイベント参加者の中でもおそらく私にしかない唯一無二なストーリーなわけです。

単にイベントでの学びをまとめて発信するだけなら、箕輪編集室のまとめ記事が、とても分かりやすく発信している。関係者がチームで発信しているのでスピードや質では勝ちにくい。

でも、私の持つエピソードは誰にも真似ができないので、それがストーリーで語るときの強みになるのです。

4、リーチよりも深さが大切

リーチはテレビの視聴率、ラジオの聴取率のようなもの。
本で言えば出版部数ですね。10万部のベストセラーだとか100万部の大ベストセラーだとか言いますが、これまではそれだけしかヒットを判断できる指標がなかった。

でも、たとえ100万部売れても、その100万人の人がどういう感情を持ってどういう行動を起こすか?

それを考えてみると一概にたくさんリーチすればOKだとも言えない。

「タイトルだけは良かったけどつまらなかったな」「時間のムダだったな」

と思われてしまっては、逆にマイナス効果です。

それよりも、たとえ1万部しか売れなくても、読んだり見たりしてくれる人が少なくてもその人が熱狂的なファンであればマネタイズは可能。

showroomなどではファンが100人しかいないライブ動画でも、1人あたり10万円の投げ銭を全員がしてくれて100人のファンから1000万円を生み出すような人もいる。逆もしかりで視聴者1万人でも、ほとんど利益を生み出さないライブ動画もある。

オンラインサロンだったりnoteだったり、マネタイズをできる手段がたくさん整備されてきた。

本が売れるだけだと出版社に貢献はできるし多少の印税は入ってくるけど、それで終わりではもったいない。

深みのあるコンテンツでファンを作っていくことの方が、リーチを増やすより大切。

5、これから地方が取るべき戦略

参加者の方から質問にあった「地方を盛り上げていくにはどうすればいいか?」の質問に対する答え。

ダイノジ大谷さんの出身地である大分県の佐伯市は、大分県の中でも唯一温泉が出ない。

大分県としては、「温泉県」ということを打ち出している中でそれは致命的。
だから地元の人は「温泉県」ということは、なかったことになっている。

それはもったいなくて、「温泉県にありながら温泉がない市」ということを逆手にとった、ツッコミどころを持つことがとても大切ではないか?
地方の欠点はすべて長所に変換することができる。

これは個人の特性やビジネスにおいても、同じことが言えますね。

箕輪さんも、これからの日本は地方が主役になっていくと考えていました。
自動運転が普及したら移動の自由度が大幅に上がり、通信のシステムも変わって日本中どこにいても、地理的な制限は今よりもずっと少なくなる。

そうなったとき、人はより住みたいところに住むようになるので、魅力的な地方にはいっそう人が集まるようになるとのこと。
地方には、伸びていくためのチャンスがたくさんありそうです。

まとめ

先日、運営スタッフとして参加したウェルスダイナミクスFESTAでも、講演をしていた起業家のロジャー・ハミルトンは、これからは国ではなく地方が中心になって世界を盛り上げていくと言っていました。

そういえばロジャーも今年はずいぶん「ストーリー」というキーワードを多用していたように思います。

異なる分野で異なる視点から世界を見ているエキスパートの2人が同じ意見だということは、かなり興味深いなと感じました。
今回のイベントを通して、

自分のニッチ=市場は大きくなくてもいいので熱狂できる分野やテーマを選び、そのテーマでリミックス、アップデート、キュレーションを行いながら情報発信をし、その際は自分のモノサシを持った上で情報を取捨選択して自分のストーリーを絡めてオリジナリティを出していく。

その情報はマスにリーチしなくてもOK。一部でも届くべき人に届いて濃いファンを作っていければそれでよし。

さらには、「地方」は大きな可能性を持っているのでリーチできる戦略を持っておく。
そうすることができれば、AIが普及して労働者の仕事が奪われるような時代になっても、対応していけるだけの「エンタメ力」すなわち人を惹き付けて支持を集めていく力を身につけることができる。

そういうロードマップを描くことができました。

最後に、イベントが終わってから思いがけない人との出会いがあって驚きました。
ちょうど今月ご結婚をされたブロガー&ライターのなっちゃんに会えたこと。

とのことで、箕輪編集室のお仕事として、イベントに来ていたようです。
直接、おめでとうを言うことができて良かったです。

なっちゃんのレポートしてくれた今回のイベントの実況ツイートはとても分かりやすいので、必見です。Twitterで #次世代のエンタメ論 のハッシュタグを見ると、なっちゃんの実況ツイートが確認できます。

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