株主優待狙いの投資では資産は増えないのか?
最近、株主優待の記事を連日書いています。
なんでかっていうと、単純に株主優待って楽しいんですよね。
この会社の株を持ってると、こんなものが貰えるんだー
っていうグリコのおまけとか、ビックリマンシールとか、僕の世代だとそういうのに魅力を感じて子供の頃にはおかしを買っていたんですけど、それに近い感じかも。
そんな中、「株主優待」目当ての投資では資産は増えない。
って書いていた記事がありました。
これ、記事の中身は登録制になっていて、医療関係者じゃないと読めないみたいで、登録しようとしたらフォームに入力する内容が多くて、あえて嘘ついて医療関係者にならなくてもいいかなと思って続きは読んでません(笑)
ただ、言いたいことは何となくわかって、おそらくこの方はお医者さんのようなので、ある程度まとまった資金があるのでしょう。
そんな株主優待目当てに、ちまちま売買してる暇があったら、有力な銘柄数点に絞って、そこに集中的に投資しろよって話なんじゃないかなと思いました。予想ですけどね。
個人的にも株式投資で資産を増やすことを目的とするなら、1番効率がいいのは1点集中だと思います。
ただ、それだと外したときの損失が大きいので、それでも数個の銘柄に分散して投資するのがいいかと思います。
マジカルナンバーって考え方がありまして、人間が瞬間的に記憶できる短期記憶の数を研究した結果、7個前後であろうという説があります。
さらに最近の研究では4個前後ではないかという説もあります。詳しくはこちらのページでも解説されています。
投資の分析というのは、短期記憶ではないと思いますが、それでも10個を超えるような銘柄を深くウォッチしていくのは、なかなか骨の折れる作業だと思います。
前に紹介した「マネーの公理」という本。
moriya-shinichiro.hatenablog.com
によると、分散投資はあまりしない方が良くて、分散するにしても投資先を6つ以下にすることを、十分なパフォーマンスを得るためには推奨しています。著者は1度に4つ以上の投機は行わない、3つ以下に抑えているし、ときには1つだけのこともある。
ですので、優待目当てに銘柄を選ぶことは、たしかに資産を増やすことに関して言えば効率的ではないかもしれません。
一方で、株主優待を駆使することで、資産を増やした人がいるのも事実です。
元将棋棋士の桐谷さんもその1人ですし、ようこりんさんという方の記事がとても興味深かったです。
「“優待株”というひとくくりの株と考えて、大きく上がって割高になって利回りも悪くなったものを売り、新設優待等も含めて、まだ割安か利回りがよくなった銘柄や安く戻ってきた銘柄に乗り換えるという方法」
「私の場合は特にPER、PBR、ROE、過去7年の業績の推移、配当利回り、優待利回りを銘柄選定の時には最低でも見ます。」
この2点が凄いなと思ったところです。
「優待株をひとくくりの株と考える」というのは斬新な考え方ですね。
つまり、分散投資にはあたらないという理論(笑)
そして単に優待がお得だから株を買うというわけじゃなくて、きちんとその銘柄の業績や利回りを計算してから購入するということ。
もうこれ、ファンドマネージャーとやってることがほとんど一緒な気が。でも、ゆうこりんさんのポートフォリオは下手なファンドマネージャーが運用するファンドよりも利回りが高そうです。
というか、億を超えるような資金を運用する場合は、優待株のポートフォリオだけだと、かなり手間が増えて難しい気がします。
100株だけ保有するのが1番パフォーマンスがいい銘柄も多いですし、そういう意味で、運用資金3000万円以下くらいの人が、株主優待を狙いながら投資をしていくのには向いていそう。
優待銘柄を簡単に分析して、割安かどうかを判断した上での売買判断をするという作業が楽しいと思えるなら、株主優待狙いの投資ってありなんじゃないかと思います。
やっぱり、楽しくないと続かないと思うんですよね。
私は優待銘柄の分析をしているときはとても楽しいです。
銀行に預けておくくらいなら、投資して優待を貰いながら楽しみつつ資産も増やしていくというのがいいなと思います。
そもそも、投資に100%勝てる方法なんてないんです。
あったとしても、そんなの人に教えるわけないですよね(笑)
だから、誰の投資方法が合ってるか間違ってるかとか、あまり意味がないような気がします。
ただし、リスク管理の方法というのはあって、そこを押さえておけば沈没してしまう大失敗は防げる可能性が高いです。
先ほど紹介した「マネーの公理」の中では、そのリスク管理の方法にも触れられています。
このリスク管理が甘いことにより失敗してしまって、大きく資産を減らしてしまう人はたくさんいます。人間は甘いもので、ルール通りに動くことは難しいんですよね。
なので、リスク管理さえできていれば、優待銘柄狙いであっても投資で資産を築いていくことは可能だと思います。
ただ、優待に縛られてずっと持ち続けることにこだわってしまうのは、あまり良くないかもしれませんね。優待は狙いつつも利益がとれるときはとる。割高な銘柄を手放して割安の銘柄を選んでいく。
そのプロセスを確立していくことが大切ではないでしょうか。
【どんな投資手法が向いてるかテストしてみませんか?】
私が学んでいる理論の1つに「ウェルスダイナミクス」という考え方があります。
適性診断テストなんですが、自分がどういうタイプの起業方法・投資方法が向いているかということが、テストを受けることで明確になります。
私自身は数字・データを分析して評価判断していくのが向いているロードというタイプなので、銘柄を探してきて比較分析して、割安かどうかを判断していくのとかは向いているはずなんですよね。
一方で、それが向いてない人もいるので、そういう人はどうすればいいかも分かります。テストを受けると超詳しいレポートもついてくるのですが、それに加えて2009年くらいからウェルスダイナミクスを学んで実践している私のセッションも一緒にさせていただくコースも始めました。
よろしければご検討ください。