モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

TQー心の安らぎを得る究極のタイムマネジメントの重要なところ

モリヤ書房という書評中心のブログにタイトルを変えたのに、全然本のことを書けていませんでした。

せっかく本を読んでもアウトプットしなければ、読んでないのと一緒!

そんなわけで、読んだ本のことを着実にアウトプットしていければと思います。

今回紹介するのは、ハイラム・W・スミス氏の「TQ 心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」です。

Amazonのセールになったときに、結構レビューの評価も良くてタイトルも気になったので買ってみたものです。

著者のハイラム氏のことを私は知らなかったのですが、目標達成のために便利な手帳として知られているフランクリン・プランナーを作った会社を創業した人だったのですね。

たしかに、これはなんだか凄そうです。


そんなわけで、読んでみてのまとめを書いてみたいと思います。

内容はとても良かったです。とはいえ、軽い作業から重い作業まで、いろんなことが書いてあります。

そこで、このへんのことをまずは取り入れてみたら、時間の使い方が効率良くなりそう!

と感じたことをまとめてみます。

1、後回しを克服する

なにかをやろうと思ったときに、後回しにしてしまうことってありませんか?

それが、いずれやらなければいけないものだとしたら、後回しにしたものが締め切り直前になって猛烈なプレッシャーとして襲いかかってきます。

また、別にやらなくてもいいんだけど、やったほうがより良いこともあります。

そういうものを後回しにしてしまうと、日常生活に支障は起こらないものの、長い目で見ると好ましくない方向に向かっていく可能性が高いです。

本書の第1章のテーマが、【「時間」をコントロールすることにより「人生」をコントロールする】ということ。

そして、その方法の1つが後回しを克服することだと言います。

数あるトピックの中から、この後回し克服法を最初に持ってくるあたり、やはり重要なことだということですね。

2、自分の価値観に根付いた目標を決める

本書の2章では「価値観を発見する」というテーマで自分の価値観と向き合うことが推奨されています。

価値観は目標よりも先に考えるべき土台で、5~7時間かけて価値観と目標を考える時間を最初に設けると良いとされています。

5~7時間というのは、なかなか重い作業です。1度で済ませる必要もないのかもしれませんが、2~3時間の作業を3回する必要があります。

本書の中でも2章~5章までが、価値観を作り目標と計画を立てることについて書かれています。

計画を立てても実践されることなく、計画倒れになってしまったという方も多いと思います。

その理由は自分の価値観が明確になっていなくて、価値観から外れたことをイヤイヤやろうとしていたから、行動できなかったのかもしれません。

価値観を決めるということに関しては、いくつかの事例が本書の中で紹介されていました。

私も自分の価値観を決めてみましたが、一から作るのではなく、まずは事例の中にある価値観で良いなというものを選んで並べてみました。

その上で、順位付けを自分なりのものにして、さらにもっとこれが必要だなというものを追加することで価値観が決まりました。

あとは、日々の目標をこの価値観に沿ったものにするというところをやっていきます。

3、自由な時間を創る工夫

最後に、より多くの時間を効果的に使う工夫について。

いくつか紹介されている方法はあったのですが、個人的に気になったものをまとめてみます。

・朝のプランニングタイム 10~15分

これは、早朝かもしくは寝る前でも良いのですが、1日のプランニングを10~15分くらい時間をとって行うということです。

この本で初めて知った話ではないものの、なかなかプランニングを習慣化できていませんでした。

毎日の習慣にすることなので、習慣化していこうと思います。

・魔法の三時間

魔法の三時間というのは「一切の邪魔が入らず、1日の忙しい仕事や活動から離れて集中できる時間」のことをいいます。

著者は朝5時~8時までを魔法の三時間に設定しているようです。

これは、人によってどの時間帯が魔法の三時間に近いのかを考える必要はあると思いますが、多くの人にとっては早朝か深夜がまとまった時間とりやすそうですね。

プランニングの時間もこの3時間の中に含めると良いとのこと。

仕事をする時間というよりも、「緊急ではないけど重要なこと」をする時間として確保する感じですね。

いきなり3時間を確保するのが厳しい方でも、まずは早朝か寝る前に30分〜1時間程度とるところから始めてみてはいかがでしょうか?

・使える時間の半分でできることを実践計画に入れる

立派な計画を作っても、その計画通りいかないというのは、よくあることです。

それは、やるべきことを詰め込みすぎてしまっているかもしれません。

ここでは、まず1日の時間のうちに食事や人とのアポなどですでに時間が使えないとわかっている時間帯は外します。

そして、残っている時間の半分で「立てた計画のことをやる」とすると、うまくいきやすいとのことです。

なるほど、1日のToDoリストを作っても結局終えることができずに、やれなかった感が残ることは多いものです。

時間の使い方については、自分を過大評価してしまう傾向が私にはあるようですが、きっとそういう人が多いから、このテクニックが紹介されているのかも。

実際、この方法をやってみると「これしか1日にできることはないのか」と思ってしまいます。

それでも、実際にできることって本当にそのくらいだったりしますし、全部こなせたら+アルファでやりたいことをやればいいのです。

「できなかった感」を残すよりも、この方法で余裕を持ったプランニングをするのはたしかに良いですね。

・「7つの習慣」の実践にも役立ちそう

「先延ばしの克服」

「価値観と目標の決定」

「集中して重要なことをやれる時間を作る」

についてお伝えしてきましたが、実はこれらのテクニックは、ベストセラー書籍「7つの習慣」にも大きく関わる内容です。

価値観を決めることは「7つの習慣」の第2の習慣でミッション・ステートメントを作ることそのもの。

ただし、実際の作り方に関しては本書の方がわかりやすいと感じました。

さらに、「目標の決定」という一歩踏み込んだところまで本書では紹介されていて、より具体的です。

また、目標設定と時間管理については「7つの習慣」の第3の習慣に出てくる、「緊急ではないけど重要なこと」を具体的に実践していく手法として役立ちそう。

「7つの習慣」を読んでみて、いいなとは思いつつも、なかなか自分に落とし込めていなかった。

という方に、「TQー心のやすらぎを得る究極のタイムマネジメント」は特におすすめです。