モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

「できたことノート」が非常に良かった

1日5分「よい習慣」を無理なく身につける「できたことノート」(永谷研一著)を読んだ。できたことノートをつけはじめて約3週間。とても良い流れになっている気がするので、振り返りも含めてまとめてみる。



これまで「鬼速PDCA」と「自分を劇的に成長させるPDCAノート」という2冊のPDCAに関する本を読んだ。ほかにも、時間管理や生産性アップに関する本が今年は大流行し、いろいろ読んで実践はしようとしたけど今ひとつうまくいかなかった。
結局、やり始めるけど続かなくて途中でいつの間にか辞めている。というパターンになってしまうんですよね。

この「できたことノート」というのは、非常に開始するまでのハードルが低く、さらには着実に日々の行動の改善と行動に結びつけやすい仕組みになっていて、いくつもの時間管理のノウハウで挫折してきた私でも今のところ続いていて良い成果につながっています。

「できたことノート」の作り方は簡単。ノートにその日に起こった「いつもよりよくできたこと」を書くのです。3つくらい書ければ十分。3つが難しければ1つでもOKです。

そして、週末(もしくは7日分の「できたこと」がたまったタイミングで)に振り返りの時間を設けて、「できたこと」の中から1つを取り出し「なぜ、それをうまくできたのか?」「具体的にどういうことをしたのか?」「さらに来週以降改善してより良くしたり、もっとできたことをふくらませることはできないだろうか?」など、より良くするための行動を具体的に挙げていきます。

ゆっくりではありますが、毎週着実にPDCAサイクルをまわせるというのがポイントです。さらに、目標などを立てなくても自然と次週の目標や行動ができていくのが良いところだと思います。

私自身、明確な目標を立てづらい。立てた目標が必ずしも本当にやりたいことではなかった気がすることが多かったです。だから、目標を立ててもそれがモチベーションが上がらずに行動につながらない。

「できたことノート」をつけることで、すでに達成していることを毎日ピックアップしていくので、自然と自信につながっていく。

さらに、「できたこと」をより良くして次週以降の行動につなげるという、一歩一歩着実に進めていけるところが本当に素晴らしいと思います。

「鬼速PDCA」とかで、バリバリPDCAサイクルをまわせる人には必要ないと思いますが、私のように目標が曖昧だったり、目標を立てても行動に結びつかないようなタイプの人はやってみる価値があります。

この「できたことノート」が機能しないタイプの人として考えられるのは、「そもそも自己評価が低くて、自分ができたことを認められない」という人であったり、「できたこと」に対する分析ができなくて、効果的なフィードバックを考えることができない人というのが、いる可能性があります。

そういう人はどうすればいいかも、本の中には書かれているのですが、あまりにその傾向が強いと、本の通りにやってもうまくいかないかもしれません。

私にとっては、とてもハマったワークになったので、おすすめです。2017年に読んだ本の中でもナンバー1のビジネス書と思えるものでした。ちなみに、この本そのものは2016年に発売されています。内容が古くなるものではないので、いつ読んでもまったく問題ないですね。