「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスンの書評・感想・要約
田中道昭さんの著書『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』を読んだ。
本書はストレングスファインダー、キャリアデザイン、セルフブランディング、ポジショニング、セルフリーダーシップの5つの要素から自分のミッションを決めていくことを伝えています。
ストレングスファインダー=強みの発見
キャリアデザイン=長期目標を考える
セルフブランディング=価値観を知る
ポジショニング=自分が解決すべき課題を決める
セルフリーダーシップ=ミッションの動詞を決める
と、それぞれの項目に役割があります。
ミッションを決めるには結構作業が必要だけど、ミッションが決まればたしかに武器になりそうです。
そこで、実際にミッションを作っていくにあたって『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』の中で印象に残ったところを3つ選んでまとめてみます。
ミッションは目の前の仕事の中にあるもの
ミッションとはつまり、自分の使命のこと。自分の「存在意義」や「自分が生まれてきた意味」「生きる目的」を表現したものです。
なんだか、大層なものですね。
ですが、ミッションというのは決して「長い時間をかけて、ようやく見つかるもの」ではないし、「特定の人だけが持つ、特別なもの」ではないようです。
誰でも、持つことができるもので、しかもしれは遠い未来にあるものではなく、すでに「今ここ」に存在しているものを発見するだけでいい。
むしろ、目の前の仕事の中にミッションはあるものだとのこと。
そう考えると、少し簡単そうに聞こえます。
ストレングスファインダーの強みを動詞で表現する
本書の中にはストレングスファインダーの理論の話が出てきます。
ストレングスファインダーは、自分の適性をテストによって見つけることができる手法です。
ちなみに私のストレングスファインダーの資質は最上志向、自我、慎重さ、内省、自己確信という5つでした。
特に最上志向、慎重さ、内省は強くありそうな気がします。
私は数年ごとにテストを受け直して結局3回ストレングスファインダーを受けましたが、この3つは毎回出てきました。(テストは通常1回受ければ十分だそうです。)
自分の中では、とても腑に落ちたストレングスファインダーのタイプでしたが、ストレングスファインダーで特に重要なのは
【強みを動詞で表現する】
ということなんだそうです。
まさに、強みを動詞で表現することによって、ミッションづくりに深く関係するセルフリーダーシップを持つことにつながるとのこと。
例えば、私に強くある3つの資質の動詞は、
最上志向:最高のものを追求する、強みを活かす、強みを伸ばす
慎重さ:危機を回避する、リスクマネジメントをする、細心の注意を払う
内省:内省する、もう一人の自分と対話する、思いを巡らす
などが、強みを動詞化したものです。
これが、実は自分のミッションに深く結びついているそうです。
たしかに、「強みを活かす」「強みを伸ばす」などは、まさにそれを今仕事としてやっていることです。
リスクマネジメントをするというのも、自然とやってしまうこと。
もう一人の自分と対話する、思いを巡らすといったことは、たしかに好きなんだけど、なかなかその時間をとっていなかったなということに気がつきました。
これは、意識してそういった時間をとったほうが良いですね。
類似化ポイントと差別化ポイント
3つ目に私が注目したのは「類似化ポイントと差別化ポイント」についてです。
自分のポジショニングを考えると、「ほかの人となにが違うのか?」という発想になりやすいです。
一方で、「類似化ポイント」というのは、うまくいっている人が共通してやっている外してはいけない点ということ。
とのことで、自分のポジショニングをする際も、自分にしかできない差別化ポイントを決める以上に、ほかの人がやっている類似化ポイントは積極的に取り入れて基本の型を作ることが大切そうです。
無理に最初からオリジナリティを追求しないほうが良いという点は少し気持ちが軽くなった気がします。
ミッションを作る時間をカレンダーに確保しよう
ミッションを作るにあたっては、ほかにも考えるべきことはいくつもあります。
その1つ1つに取り組んで、最終的に自分のミッションを言葉で表現した「ミッションステートメント」を持つことで、ミッションを武器にしていくことができます。
そんな状態になったら理想ですね。
ですので、難しいなーとか面倒くさいなーと思っても、まずはやってみること。
ミッションを作る時間をカレンダーに書き込んで確保することから、はじめていきます。
そうしないと、結局手の空いたときにやろうとしたら、ずっと手が空かない可能性がありましたので。
ストレングスファインダーについては、以前まとめた記事がありました。合わせて読んでみてください。