「置かれた場所で咲きなさい」を実践したら今の時代うつ病になる
「置かれた場所で咲きなさい」という本が何年か前にベストセラーになりました。
私もたしか当時読んだと思いますが、今いる場所で頑張れば道は開けますよ。安易に逃げずに工夫してじっと耐えて頑張りましょう。
といった内容だったと記憶してます。違ったらごめんなさい。
たしかに、そういう一面はあるのかもしれないけど、今の時代「置かれた場所で咲きなさい」を実践したらうつ病になりますよ。
って、誰かが言っていて、そりゃそうだと妙に納得しました。
私は、23歳のときに、嫌で嫌で仕方なかった大学院を休学して1年間インターネットビジネスに取り組み、なんとかめどがたったので翌年退学しました。
置かれた場所で咲くことを綺麗に諦めて、新たな道を選択したわけですね。
当時も、そのまま耐えて就職するかどうか?とか、せめて卒業してから独立すればいいんじゃないか?
とか、いくつか選択肢は考えましたが、もう限界まで来たなってところまで耐えて、研究室から逃げ出し、数日部屋にこもって休学する結論を出しました。
このときばかりは、内向的で自分のことは自分で決める気質を持っている私も信頼できる人に相談しましたね。
忙しい中、月10万円くらいはコンスタントに稼げるようになったので、本業にしてもっと集中すれば、いい線いくんじゃないかと思ったのです。
実際、その後13年にわたって無事にビジネスを続けていられるので、この道を選んでよかったです。
それでも研究室に残るしかないと考え残ってたら、うつ病になってたかもしれません。
あるいは、なまじ別の道を知っていたから、選択できるなら楽しい道を選びたいって思って、独立する道を選んだような気もします。
その道しかないと思ったら、そのまま卒業してただろうな・・・そうしたら、普通に就職してエンジニアにでもなってたのかな。想像できない。
もちろん、今いる環境から安易に逃げるのは、あまり良くない場合もあると思います。そうやって、いろんなことから逃げ続けていても幸せにはきっとなれない。
でも、逃げ道がないって考えてしまうと、本当に病気になったり、良からぬことを考えてしまうかもしれません。
そうなるんだったら、逃げちゃったほうがいいですよね。
高度経済成長の右肩上がりの時期だったら、今いる場所で頑張ったら誰でもそれなりに幸せになれたのかもしれませんが、今の時代はいる場所によって追い風の場所と向かい風の場所があります。
追い風の場所で頑張っても、なかなか前に進めません。そんなときは頑張るよりも場所を変えたほうが合理的です。
今いる場所が自分にとって追い風の吹いている場所なのか?
ほかに、もっと良い選択はできないか?
を考えられる広い視野を持つようにしたいものです。