モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

情報を活かす力

池上彰さんの「情報を活かす力」を読んだ。
一通り読み終わった感想はテレビ・新聞をずいぶん推してるなー
ってところ。

テレビや新聞を見る時間は数年前と比べるとかなり減った。
実家にいた頃は家で新聞を定期購読していたし、テレビも食事のときなどには見ていたけど、実家を出て結婚してからは新聞の定期購読は辞めてしまったし、食事中にもテレビは基本的に見ない。

子供もYouTubeばかり見ているので、ほとんどテレビは見ないのです。
ニュースはインターネット経由で最新のものが手に入るし、テレビや新聞よりも面白い情報がたくさんあります。

池上彰さんはテレビ局出身の人でテレビにもたくさん出ているし、新聞にもコラムを書いているので、結局自分の出ている媒体が廃れていくのは困るのかな?

なんて、ポジショントークではないかとも感じたくらい(笑)

とはいえ、さすがに分かりやすいニュース解説では右に出るものがいない池上彰さん。また、優しく分かりやすいだけでなく、テレビ東京の選挙特番で見せる圧倒的な毒舌もまた、魅力があります。

「情報を活かす力」は、そんな池上彰さんが情報を得て、整理・分析をして、アウトプットしていくにあたってのコツがまとめられているものですから、テレビ・新聞を推しているポジショントークと片付けるにはちょっともったいないのではと思いました。



本の構成は以下の通り

第1章 私の情報収集術
第2章 私の取材・インタビュー術
第3章 私の情報整理術
第4章 私の読書術
第5章 私のニュースの読み解き方
第6章 私の情報発信術

1、2、4章が情報収集について。
3、5章が収集した情報を整理して解釈する方法。
第6章が実際にアウトプットしていくところです。

それぞれの章に細かいテクニックがたくさん散りばめられているので、全部覚えて実践するなど、到底できないと思います。

だからこそ、気になった項目をいくつかピックアップして、実際にやってみて役立つかどうか検証してみてはいかがでしょうか?

私が気になったこととしては・・・

1、電車の中ではデジタルデトックスして本を読んだり考え事をする

多くの人は電車の中でスマホを今はしていますね。
ゲームだったりSNSだったりいろいろだと思いますが、これは自分でもやってみましたが電車の中でのスマホは百害あって一利くらい運が良ければあるかな?

という感じかと思います(笑)

せめてスマホをするなら電子書籍を読むとか、勉強用のアプリをするとか、そういった使い方をして、できれば本を読んだり考え事をしたりと、デジタルデトックスをする時間に当てるのが良いかと思いました。

2、書店に通う

Amazonが便利なのでネットで本を買うことも多いですが、だからこそ本屋さんに行って直接本を見る。それだけでなく、どういう本が置かれているか?時間の流れとともにどういう本に入れ替わっていくか?

というトレンドが定期的に本屋さんに通うことでわかります。

特に出版をしたいなら、どういう本が書店で人気なのかを知るだけでも新たな発想につながるかと思いますし、実際にベストセラー作家の方も本屋には必ず足を運んでどんな本が売れているかを見ていきましょうと言っている人もいます。

情報を発信していきたいなら、ネットの動きだけでなくリアルなお店や人の動きも見ていくことが望ましいでしょうね。

3、テレビや新聞の傾向について

テレビの夜のニュースというのは長らく見ていませんでしたが、テレビのニュースは時間帯によってニュースの傾向が違うということは初めて知りました。

言われてみると、たしかにその傾向があるかもという感じ。

朝のニュースは海外のニュース、特にアメリカのニュースで大きいものが取り上げられやすい。夜7時のNHKのニュースは1日のニュースをダイジェストで見ることができる。夜9時以降のニュースは解説や分析が多めという傾向があるとのこと。

また、新聞も朝刊は前日のことが中心だけど、夕刊は海外のネタやその日の午前中のニュースが充実、日曜日は普段と違い切り口で紙面が構成されることが多い。

などなど、新聞はあまり読まないのですが、読んでみたら新たな発見があるかもと思えるものでした。

夜のニュースは子供を寝かしつけるので、なかなか見る時間がありませんが、見れるときはたまには見てみたいと思いました。


そんなわけで、情報の集め方と活用方法について、今までにない視点で学ぶことができた1冊でした。

池上彰さんはニュースの解説や執筆などがメインのお仕事なので、それに最適化した情報ということで、この本のような情報収集・整理分析・発信のやり方に落ち着いたのだと思います。

自分の業界、仕事のスタイルであれば、どのような情報の活かし方があるのかを、考えて試行錯誤して確立していきたいものですね。