モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

PDエアロスペースの宇宙ハウス募集説明会

PDエアロスペースという会社を知っていますか?

私は、なにかの機会に偶然PDエアロスペースの会社のメルマガを購読したのですが、ズバリ「宇宙ビジネス」に取り組んでいる会社です。

具体的には有人宇宙飛行機を飛ばすための機体を開発している名古屋の会社なのです。すでにANAやHISなどから出資を受けて事業に取り組んでいるそうです。

今回、そんなPDエアロスペースにてボランティアスタッフを幅広い分野で募集するということで、子供の頃から宇宙開発に興味があった私は説明を聞いてみることにしました。

説明をしてくださったのは、PDエアロスペース社長の緒川修治さん。

長年、自宅の倉庫を改良した場所でエンジンの実験をしていて、ここ数年でようやく会社の規模も大きくなって専用の実験ができる会社の建物も確保したのだそうです。

そんなPDエアロスペースさんのやっているビジネスの説明と、ボランティアの募集に関する説明が今回の説明会では行われました。

写真を撮影してSNS等で紹介しても良いということだったので、少し遅くなりましたがブログにまとめてみたいと思います。

4つの宇宙飛行タイプ

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宇宙飛行機のタイプは主に4つあるそうです。

①人工衛星のように地球の周回飛行

②打ち上げて戻ってくる弾道飛行

③地球以外の天体に向かっていく軌道間遷移飛行

④地球上の2地点の間を宇宙空間を介して移動する極超音速機

PDエアロスペースさんは①、②、④の分野にまたがっての宇宙飛行機を作ろうとしているようです。

海外と日本の宇宙ビジネスに取り組む会社

海外を見ると、それぞれ4つのタイプの宇宙飛行機を作る宇宙ビジネスを行っている会社はベンチャー企業だけでも何社もあります。

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有名なのはイーロン・マスクのスペースX、Amazonのジェフ・ベゾスが出資している会社などですね。

一方で、日本では大企業の三菱重工とIHIを含めても、わずか7社しか輸送系の宇宙ビジネスをしている会社はないのだそうです。

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PDエアロスペースさんは、その中の貴重な1社ということですね。

宇宙ビジネスの市場規模

宇宙ビジネスの市場規模は、約1,869億円(2014年度)だそうで。

これだけ見ると、まずまず大きい数字なのかなと思いますが、日本の主要産業である自動車産業などと比べたらごくごくわずかな規模です。

今回の説明会で、日本の各産業の市場規模の比較図を見せていただきましたが、宇宙産業の市場規模は図で示したら豆粒程度です。

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これを、まだまだ伸びる余地があるチャンスと見るか、これだけしか市場規模がないのはチャンスが少ないと見るかですね。

パルスデトネーションエンジンを使ったロケット燃焼

PDエアロスペースで作っているロケットエンジンは、パルスデトネーションエンジンを使っているそうです。

これ、ちょうど私が大学生のときに行きたかった研究室が、パルスデトネーションエンジンの研究をしていたので、凄く奇遇だなと思いました。

結果的に、私は抽選に外れて行きたかった研究室には行けなかったのですが、こうしてパルスデトネーションエンジンの実用化を目指している会社があるというのは凄いことだと感じました。

週末の宇宙開発ボランティア「宇宙ハウス」とは?

そんな、パルスデトネーションエンジンを実用化して、宇宙飛行機を作ろうとしているPDエアロスペースさんですが、まだまだ新しい会社であり小さな会社で人的リソースが足りないそうです。

そこで、宇宙ビジネスに携わりたいボランティアの人を、広く募集しているとのこと。

その宇宙開発ボランティアのプロジェクトを「宇宙ハウス」と呼んでいるそうです。

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ロケットエンジンの開発に携われる人はもちろんのこと、営業、法務、事務、企画や広報など多岐にわたる分野で必要とされる人材がいるとのこと。

宇宙ビジネスに携わりたいけど、いきなり今の仕事を辞めてまで、宇宙ビジネスの会社に行くのはちょっとなぁ。という人もいると思います。私もその一人です。

そんな人にとって、うってつけのプロジェクトですね。とても夢があります。

私の専門分野である、WEBマーケティングの分野も、広報の一部として必要とされていそうなので、ボランティアに応募してみようと思っています。

そろそろ締め切りになるはずなので、書類を書かないと。