希望という感情は絶望の後にしか現れない。 吉田尚記さんの没頭力より
「フロー」という考え方に興味を持っている。
「フロー」は、心理学の用語と言えばいいでしょうか。
いくつかの心理学系の本やビジネス書の中で、「フロー」の考え方は目にすることができます。
「ゾーン」とも呼ばれる、1つのことに没頭して深い集中状態のことを「フロー」と言います。
「フロー」の概念を考えたのはチクセントミハイ博士。
そんな「フロー」について今のところ1番わかりやすく解説しているのが、よっぴーさんこと吉田尚記さんの著書「没頭力」だと最近聞きました。
私は吉田尚記さんのことは知らなかったのですが、それなら読んでみなくては!
と思って早速「没頭力」を読んでみましたが、たしかにこれは分かりやすい!
と感激しました。
没頭力の著書のサブタイトルには、「なんかつまらない」を解決する技術とあります。
これも私にとってもすごく響くフレーズでした。
「なんかつまらない」という感覚には、結構なることがあったのです。
そして、その「なんかつまらない」を解決する技術こそが「没頭すること」すなわち「フローに入る」ための技術だということです。
では、没頭するにはどうすればいいか?「没頭力」の著書の中から気になったフレーズを3つご紹介します。
「没頭力」で気になったフレーズ1
『受け身の行動はフロー体験を導かない。
だからテレビをダラダラみてしまうというのは没頭じゃない。
ネットニュースやSNSを見ちゃうのも同じ。』
これは、フロー体験から外れてしまうときにやりがちなこと。
ニュースやSNSを見るときも、主体的に目的を持って見るようにするならOKなんですね。
得た情報をブログやTwitterで発信できるようにしよう。
など、目的を持って見たらネットサーフィンやSNSのチェックもフローになり得ます。
まず、フローから外れてしまう行動を知るのは大切なことです。
「没頭力」で気になったフレーズ2
『希望という感情は絶望の後にしか現れない。』
次に印象に残ったのが、「希望」という感情について。
「希望」って感情だったって知っていますか?
「希望を持っている。」という言葉もありますが、この希望は感情である。
そして、希望という感情は絶望の後にしか現れない。
そんな研究結果のことが紹介されていました。
大成功した人はどん底を経験した人が多いといいます。
それも、この言葉を聞いたあとだとなるほど、そういうことだったのかと思えてきました。
だとすれば、落ち込んだらラッキーだし、絶望したらラッキー。
なぜなら、その先には希望が必ずあるはずだと思えるからです。
「没頭力」で気になったフレーズ3
『没頭するためのステップは「不安→開き直り→没頭」
不安は自分にとて本当に価値のあるものに対してしか生まれない。
不安を認めて、開き直らないと没頭は生まれない。』
いよいよ没頭するためのステップについて。
没頭するためのステップの最初は不安を感じること。
不安とは感情としては「絶望」に近いとも言えます。
不安を感じたら今度は開き直ること。
開き直ることは、つまり実際に行動を起こして何かを始めるということ。
不安を持っていても、その気持ちのまま行動すること。
そうすることで、没頭の状態になることができるのです。
没頭力のまとめ
没頭の状態になるとパフォーマンスが上がり、仕事やスポーツなどでも良い成果が出しやすいと言われています。
しかし、本書では没頭の状態になることでパフォーマンスが上がるのは、おまけ程度だと考えているようです。
そもそも没頭できること自体が幸せということ。
とにかく没頭できることを増やすことが幸せや充実感につながる。
たしかに、没頭できている時間が長い人は幸せだろうし、結果的にそういう状態で仕事ができれば、あとでお金や目標達成もついてくる可能性が高いかもしれません。
不安のあとに没頭がおとずれるということを知識として知れただけでも、意味があったなと思います。
フローのことを専門書で勉強しようとすると、非常に難しく書いてあるのですが、「没頭力」では本当に分かりやすく学べるので、本が苦手な方でも安心です。