りゅうおうのおしごとのKindle版ライトノベルの感想
白鳥士郎さんの著書で将棋をテーマにしたライトノベル「りゅうおうのおしごと」のKindle版を買いました。
全巻買って読み切れるかも不安なので、まずは1〜3巻までを手に入れました。
りゅうおうのおしごととは?
「りゅうおうのおしごと」は白鳥士郎さんが書いた将棋をテーマにしたライトノベル。
中学生で将棋の棋士になった九頭竜八一(くずりゅうやいち)が16歳にして将棋竜王のタイトルを獲得して、さらには9歳の女の子の弟子をとる。
という、現実離れした設定の話だったはずでした。
ところが、藤井聡太という小説の設定を上回るほどの中学生棋士が登場して、小説と現実の差がそんなになくなってしまったという凄い状況になっています。
幸いなことに、藤井聡太さんも16歳にして竜王になることはなく、小説の内容が現実に抜かれるということは避けられました。
「りゅうおうのおしごと」という作品は、非常に作者の白鳥さんが将棋界のリサーチをしっかりされていることが読んでいてよくわかります。
将棋ファンとしては、そういった細かい将棋界のエピソードを盛り込んでくるところが面白く見ることができます。
衝撃の冒頭
「りゅうおうのおしごと」なんですが、1巻の冒頭が凄いんです。
実際のところ1巻の冒頭がどういうシーンなのかというと、主人公の八一と弟子のあいが将棋を指しているシーンです。
ただ、将棋をしているだけのシーンなんですが、そのシーンをここまで卑猥な下ネタの表現で書けるのかという狂気を感じました。
この作者、(いい意味で)アホだ。
将棋界の関係者に怒られないか不安になるくらいの内容でしたね。
こういう文章も書けてしまうくらいの、圧倒的な文章力が「りゅうおうのおしごと」の魅力なのだと思います。
その後の内容は、とても読者を引きつけるもので、最後まで楽しく読むことができました。
冒頭のシーンも、良くも悪くも読者を引きつけるものではありましたけどね。
アニメ版との違い
アニメにもなって今年放映された「りゅうおうのおしごと」ですが、アニメ版はライトノベル版の1巻から5巻までに該当するようです。
ということは・・・10巻が発売されるのは2019年の2月らしいので、アニメ版の2期が2019年には始まるかもしれませんね。
アニメ版との違いは、アニメ版でカットされたたくさんのエピソードが小説版にはあるという点です。
また、アニメでは表現しきれない主人公の気持ちなども、小説ではしっかり書かれているので、アニメを見た人はまた新鮮な気持ちで小説も読めると思います。
私も最初アニメから入って、ニコニコ動画で見ながら「小説版のあのエピソードカットされちゃったのか。」といった言葉がたくさんコメントに流れていました。
なので、そうなんだろうなとは知っていましたが、本当にかなりカットされていた良エピソードも多かったです。
小説版を読んでからアニメを見ると、また印象が変わりそうですね。
また、「りゅうおうのおしごと」の著者である白鳥士郎さんのインタビュー記事もとても面白かったので先日記事にしてみました。
「なぜ、白鳥士郎さんの将棋叡王戦24棋士特別インタビューは凄いのか?」の記事もよろしければ読んでみてください。