しょぼ婚のすすめを読んでの気付き
えらてんさんこと、えらいてんちょうさんの「しょぼ婚のすすめ」を読みました。
えらいてんちょうさんのことをYouTubeで知って、面白そうな人だなと思ってみていたときに、ご本人が特にオススメしたい1冊だと断言していたのが、「しょぼ婚のすすめ」でした。
すでに既婚の私ですが、既婚の人にも役立ちそうな内容だったので読んでみることにしました。
しょぼ婚って何?
えらてんさんの著書に「しょぼい起業で生きていく」があります。
起業というと、大きな売上を目指しハードワークをして、どんどん組織を拡大して・・・
という方向に向かわないといけないイメージを持つ方もいらっしゃると思います。
そうではなく、限りなく低コストで起業して「とりあえず食べていく」という起業方法もありなんだよと提唱しているようです。
(前作を読んでないので推測の範囲内ですが。)
しょぼ婚も、既存の概念で考えられている「結婚」や「出産」に対して、思っているほど高いハードルのものではないですよと、概念を変えようとしている1冊でした。
1年間で3組に1組の夫婦が離婚しているのは嘘
特になるほどと思ったのが、「1年間に3組に1組の夫婦が離婚しているのは嘘」という話です。
この3組に1組の夫婦が離婚するという数字は、婚姻件数(年間約60万件)と離婚件数(年間約20万件)の比率が3:1くらいだから3組に1組が毎年離婚している。
という数字の出し方のようです。
一見合っているようですが、実は話はそう簡単ではありません。
婚姻件数は「その年に婚姻届が出された件数」であるのに対して、離婚件数は「結婚しているすべての夫婦の中からその年に離婚届が出された件数」であり、条件が全然違うからです。
条件を揃えてより現実的な数字を本書の中で出していて、そこでの「50年間離婚しない確率」は82.3%と出ていました。
この計算は、社会情勢や個人の意識の変化は無視した計算であるという前提はあるものの、たしかに、自分の身の回りを見ても離婚した人というのは3人に1人もいなく、5人に1人くらいかなという感覚はあります。
なので、「1年間に3組に1組の夫婦が離婚している」というのは、数字の見方がおかしいし実際はそうではないという気がします。
これから結婚する人向けの話、すでに結婚している人向けの話
本書の前半は、主にこれから結婚する人向けの話です。
結婚することによるメリットや、先ほど書いた離婚率の話など世間で言われている常識を疑うことの大切さが語られています。
後半はすでに結婚している人が読んでも役立つ話で、これもまた結婚生活の一般的な常識を崩していく内容になっています。
・結婚後にどんなルール決めをしていけばいいか?
・コミュニケーションのとり方はどんなところに気をつければいいか?
・子育てはどうしていけばいいか?
・パパ友ママ友との交流をどうしていけばいいか?
などなど、さまざまな角度からの結婚生活のヒントが語られていて勉強になりました。