【書評】僕たちは、地味な起業で食っていく。
どこかのWEBサイトを見ていたら、ふとこの本の広告が表示された。
僕たちは、地味な起業で食っていく。
えらいてんちょうさんの「しょぼい起業で生きていく」に似たものを感じるタイトル。
(どことなく、表紙のデザインも似ている気がします。)
どうやら今月発売の新刊らしい。著者は田中祐一さん。
仕事で田中さんとは以前少しやりとりもしたことがあったので、お世話になっているし、気になったので読んでみることにしました。
結果、これは凄く良いところに目をつけた本だなと感心しました!
・副業をしたい人
・起業をしたいけど、何をしたらいいか分からない人
・好きなことで起業しようとしたけど、うまくいってない人
などには、うってつけの1冊です。
私自身、知らずにこの「地味な起業」にあたることを、実践してきたので、「まさに自分が今までやってきたことだ!」と感じました。
さらに、その再現方法をとてもわかりやすく文章化してて凄いです。
そんな、「地味な起業で食っていく。」の要点と書評記事を書いてみます。
起業するのに肩書はいらない
個人でビジネスをやっていこうと思ったら、普通は専門性を持って自分が何者であるかを発信していくことが大切です。
WEBデザイナーとか、ライターとか、行政書士とか・・・
何者なのかわからなければ、どんな仕事を頼んでいいか分からないですからね。
ブロガーやアフィリエイターだとちょっと事情が違うかもしれませんが、それでもやはり得意なジャンルとか、稼ぎ頭の紹介可能な商品というのを持ってる人が多いと思います。
ですが、この「地味な起業」では、肩書きや専門性はなくても良いのです。
これって、起業したい人にとっては革命的なことだと思うのです。
発信力もゼロでいい
その上、ブログやTwitterでの発信力もゼロでいいのです。
別に発信をしても良いのですが、インフルエンサーになる必要はないってことです。
個人で情報発信をしてビジネスにつなげていくのは、有力なビジネスモデルではあります。
でも、やっぱりそこには高いスキルが必要なんですよね。
人を惹き付けるコンテンツ力だったり、検索エンジンで上位に表示させる技術だったり、SNSでフォロワーを増やすコツだったり・・・
さらに、集まった人たちに自分の商品を売ったり、アフィリエイトで他人の商品を紹介して申し込んでもらったり・・・
とにかく、やることが多いのです。この実現はある程度能力が必要です。
できるようになれば、いつでもどこでも仕事ができて、まとまった収入が自分一人でも手に入る、なかなか良い仕事だとは思います。
しかし、そこまで至るまでが人によっては途方もなく遠い道のりなのです。
そんなことをしなくても、早く確実に収入になるのが「地味な起業」です。
私自身、「地味な起業」を始めてから、ほとんど自分の情報発信をビジネスのためにすることは辞めてしまいましたが、それでも「地味な起業」によって、収入を得ることができています。
自分の発信を辞める必要はなかったなと今考えれば少しもったいなくもありますが、お金を稼ぐために無理して情報発信をする必要はないということです。
地味な起業とはなんなのか?
地味な起業とは、そもそも何なのか?
早い話がうまくいっている起業家の人のお手伝いをして報酬をいただきましょうという話です。
EXCELを使った顧客管理や、メール配信の管理、各種サイトの設定などのマネジメント系。
動画編集やLP作成、コンテンツ作成などのクリエイティブ系。
営業代行や、カスタマーサポート、リサーチなどに協力するコミュニケーション系。
など、必要とされる仕事は山程あります。
これらの仕事は、一流のエキスパートである必要はなく、独学で勉強して技術を身につければ、普通にアルバイトと同程度かそれ以上のお金がいただけるだけの収入になるんです。
うまくいっている起業家の人にヒアリングをして、お手伝いすることでその起業家の人の負担が減ったり、売上を伸ばす貢献ができればOKです。
起業家から一瞬で信頼を勝ち取り仕事を依頼される方法
そうは言っても、
「そんな稼いでいる起業家から仕事がもらえるわけないじゃないか?」
と、あなたは思うかもしれません。
実は、ちょっと行動をするだけで、仕事は意外ともらえます。
うまくいっている人は、やりたいことがたくさんあるので、ちゃんと仕事を任せられる人だったら喜んで仕事を振りたいという人も多いのです。
実際に、どのように起業家の人と出会っていくのか?
また、起業家の人と会話をするときに、どのようにその人と会話を進めつつ、相手の価値観を知り、これからやろうとしていることを知り、仕事の獲得につなげるか?
その具体的にすべき質問であったり、仕事をとる提案をするタイミングまで示しているのですから超実用的です。
好きなことをビジネスにするより、好きな人のビジネスを応援する
この言葉は非常に印象に残った一言でした。
好きなことをビジネスにしている人はいますが、それは誰もが実現できることではありません。
その「好きなこと」というのが、世の中に求められていて、お金を払う人がいる市場でないと、稼ぐのは難しいのです。
雑記ブログで稼いでいる人も、結局稼ぎ頭は転職とか投資の広告だったりします。
それ、たまたま好きなジャンル・書けるジャンルがお金の動く市場だっただけじゃない?って気もします。
だからこそ、好きなことをビジネスにするのが難しいなと感じたら、「好きな人のビジネスを応援する」ことで、お金を頂くことができる可能性を探ってみてください。
ブロガーやアフィリエイターとして稼ごうとするのも良いですが、平行してこの「地味な起業」を採用すれば、稼げるようになるのは圧倒的に早いです。
また、単なるお小遣い稼ぎで終わらずに、発展させていくことで月100万円、200万円といった単位まで目指せる方向性も示されています。
すでに私自身、「地味な起業」を実践していると同時に、自分の仕事のさらに先のビジョンも見出すことができました。
まだまだ、やれることがたくさんあります。
それぞれのステージで、一歩を踏み出していきましょう!
「僕たちは、地味な起業で食っていく。」
おすすめです!