モリヤ書房

大学卒業後、一度も就職することなくフリーランスになったWebマーケッターである私が日々学んだこと、考えたこと、伝えたいことをシェアします。書籍紹介記事多め。

selfish 2019年に読んで1番良かったビジネス書

樺沢紫苑さんのFacebookを見ていて、紹介されていて購入した本。

まさに、意識高い系の極みとも言える一冊です(笑)

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正直、これ一冊をまともに実践しようとしたら、息苦しくなってしまうと感じます。

しかしながら、少しでも生活に取り入れていくことで、凄く人生が良くなっていきそう。

そんな希望を持てた1冊でした。

その証拠に、重要だと感じたところにふせんを貼ったら、こんなにふせんだらけになりました。

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率直に言って、2019年に読んだビジネス書の中で1番いいなと思える本だと感じました。

人生を豊かにする28の戦略

本書に書かれているのは、人生を豊かにする28の戦略です。

戦略の1つ1つの概念について、まず冒頭で定義付けを行い、実際に実践をしていくためのポイントを1点1点解説していく構成になっています。

項目によっては、実践のためのチェックリストなどもいくつか用意されていて、非常に骨太な内容になっています。

パーソナル・コーチングの父、トマス・レナードが1989年に出したベストセラー『THE PORTABLE COACH』の完全日本語訳ということで、20年以上前に出版された本ではあるのですが、今に通じる考え方が学べます。

本書の監修者である秦卓民さんは本書と出会ってから、

・本当にやりたいことだけをやりながら、会社の売上規模が6年間で6倍になった
・自分が会社に行かなくても(週に5時間程度)成長し続ける会社になった
・目の前にいる人たちみんなが素敵に見えるようになった
・ずっと前からお会いしたいと思っている人たちと自然と会えるようになった
・ストレスがなくなった

などの変化があったといいます。

もし、同じような結果が得られるのであれば、これはとても魅力的ですよね。

selfish(セルフィッシュ)=自分を大切にする

『THE PORTABLE COACH』という原著を『selfish』と翻訳したところは、非常に思い切ったところだなと感じます。

たしかに、項目の1つ1つはコーチング的な内容です。

その本質として、「自分を大切にする」ことが本書が一貫して伝えていることです。

それを一言でまとめて『selfish』というタイトルにしたものと思います。

最初の章は、

『信じられないくらいセルフィッシュになれ!』

という項目になっています。


そのための実践方法として、まずは「本当はやってみたいけれどできていないこと」を七つピックアップしてみる。

そして、そのことを一週間かけて1日1個ずつやってみることが推奨されています。

私もこのことをやってみましたが、今まで先延ばしにしていた仕事に着手して完了させることができたり、できていなかった体のメンテナンスができたりして、とても有意義でした。

余裕ある人生を送る

もう1点、気になった項目としては4つ目の戦略である『あらゆる領域で「スーパーリザーブ」を構築する』があります。

人生に余裕を持つために、やる価値があることのリストがこの章の末尾には記載されています。

「睡眠」「運動」「水分摂取」といった体にまつわるもの。

時間や心のゆとりにまつわる項目。

PCのバックアップをとったり、クレジットカードを紛失したときの対処法を確認しておくことなど事故や災害への備えにまつわる項目。

あらゆる領域で十分に余裕を持っていくための行動指針が示されています。

たしかに、考えてみれば当たり前のことも多いのですが、できていないことも多々あり、これらを1つ1つ潰していくことは、大きな余裕につながるなと感じます。

selfishの難点

本当に素晴らしい1冊なのですが、本書の中にも難点だと考えられるところがあります。

まず、あまりにも分厚いために、全部を実践するのは至難の業だということです。

完璧主義の方は、かなり高確率で挫折することでしょう。

ですので、1つでも2つでも、これはという項目をまず実践をしていくことが大切です。

また、人によっては本書の内容を実践しようとしても、どうやってやればいいか分からなくなってしまう方もいるかもしれません。

もともと、コーチと伴走しながら使っていくような内容なので、本当にこの内容を実践しようと思ったら、本書のことをよく理解しているコーチの人からサポートを受けながら実践をしていくことが本来であれば望ましいものと思います。

できる人は自力でできてしまうのでしょうが、自力で実践が難しいと感じたら専門家からのサポートは適宜受けながら取り組んでいったほうが良さそうです。




少々高いですが、手に入れておく価値はある1冊。

ピンときた方はぜひどうぞ。